一般的な海外衛星放送受信設備の施工手順を紹介します。
海外衛星放送受信設備 -工事までの調査準備期間- 1週間~2ヶ月
お問い合わせ
海外衛星放送のご希望の衛星、放送言語、放送局番組名(チャンネル)がお決まりになりましたらお問い合わせください。わからない場合もお気軽にご連絡ください。
現場設置場所調査・お打ち合わせ
海外衛星放送受信設備の設置を希望される場所へお伺いし、調査を行います。 主な調査内容は以下のとおりです。
- お客様のご要望
- ご希望の衛星の受信可不可(衛星への見通し環境)
- 安全・確実に受信をするためのアンテナ設置位置や工法
- 積雪・風圧・電波障害に対する対策の必要有無と内容
- 受信地点から視聴場所までの配線経路・距離の確認
- 視聴場所および既存の設備環境の確認
アンテナの設置を希望される場所(屋上など)、電気室、視聴場所(教室などの室内)、 配線路へ立ち入りが必要となりますので、必要に応じて許可申請をお願いします。
お見積り・海外衛星放送受信設備構成の決定
お見積書を提出し、海外衛星放送受信設備の詳細を決めていきます。主なお打ち合わせ事項は以下のとおりです。
- お見積り書の提出(ご要望に応じて複数案のお見積り書を提出します。)
- ご要望と予算に応じて使用機材を決定します。(機材の仕様書などもご用意いたします。)
- 設置工法を決定します。
- おおよその納期をお知らせいたします。
パラボラアンテナの設置・工法や建物内配線に関して、建物管理者殿(会社)などの許可が必要な場合はご手配をお願いします。必要に応じて図面や強度計算書、仕様書などをご提出いたします。
地上マイクロ干渉波調査 (必要な場合に行ってください)
地上マイクロ波は衛星からの電波に比べて強く、混信の場合には目的の衛星が受信できない可能性もあるため、 C-Bandを受信希望の場合、仮設アンテナによる事前マイクロ波干渉調査をお勧めします。
*Ku-Band受信の場合は必要ありません
地上マイクロ干渉波調査は有料(\50,000~)です。 (所要日数:約半日、目的に応じて調査期間・金額が異なります)
機材の調達
施工のご発注を頂いた後、海外衛星放送受信設備に必要な機材の調達を開始します。製作注文品や輸入品など、仕様によっては調達に時間がかかることがあります。この時期に最終納期や工事期間の決定をします。
海外衛星放送受信設備 -お引渡しまでの工事施工期間- 1日~2週間
施工期間は工事の内容や天候によって異なりますが、施工はおおよそ以下の順に進行します。
パラボラアンテナ基礎・架台設置工事
安全にパラボラアンテナを固定するための基礎や架台を設置します。コンクリート打設などの基礎工事が必要な場合は養生期間を設ける為、施工期間が長くなります。
パラボラアンテナ組立調整工事
海外衛星放送受信用のパラボラアンテナを組立て、対象衛星の方向に調整・固定します。
調整には特殊な測定器(スペクトラムアナライザー)を使い、正確に衛星を捕捉します。
配線・配管工事(ケーブル敷設)
パラボラアンテナで受信した電波を同軸ケーブルや光ケーブル等により海外衛星放送受信機(チューナー、IRD)に導入するための配線・配管工事を行います。
機器設置工事
パラボラアンテナからの伝送路に必要に応じて増幅器など共聴機器の設置や海外衛星放送受信機(チューナー,IRD)にケーブルを接続しテレビやモニターなど受像機に接続し、視聴環境を整えます。
セットアップと受信状況確認
海外衛星放送受信機等機器の設定と映像音声や電波強度のチェックを行い、機器操作のご説明の後最終確認の上引渡しとなります。
必要に応じて後日、工事完成図書などご提出いたします。
パラボラアンテナ設置工事では規模や設置条件等によりクレーン車など大型の工事特殊車両を使う場合があります。
海外衛星放送受信設備 -お引渡後の保守管理- 随時~通年契約
機器材料の保証期間
一部の商品を除き、商品の保障期間は1年間です。
海外衛星放送受信設備の拡張
受信衛星の追加(パラボラアンテナの追加)や受信箇所の追加などいつでもご相談ください。
海外衛星放送受信設備の保守(メンテナンス)
別途「経年変化に伴う保守契約」をいただいた場合、定期的に設備の点検や必要な保守メンテナンスを行います。 弊社では定期的なメンテナンスをお奨めいたしておりますが、必要に応じての随時の保守対応も承ります。